TFAS初心者講座⑩「シート階高設定」

TFAS初心者向け講座・第10弾。今回はシートの階高設定」についてご紹介します。

こちらもかなり基本的な機能にはなりますが、使わなくても作図管理ができるため意外と知らない方もいるようです。

階高設定はどのように設定するのか、どういった活用方法があるのかをご紹介します。

 

シート階高設定とは

シート階高設定とは、それぞれのシートに個別で「床レベルを設定」することができる機能になります。。

たとえば「空調」のシートは未設定で作図すると、すべて基準FL(=0)から高さが作図されます。

① ダクトレベルをFL+3500で作図した場合、通常通り基準0から3500のレベルで作図されます。

同時に「衛生」のシートを上階基準とし「2FL FL+5000」と設定すると、

② 配管レベルをFL+4000で作図した場合、2FL+4000、基準FLから+9000のレベルで作図されます。

③ 配管レベルをFL-1000で作図した場合、2FL-1000、基準FLから+4000のレベルで作図されます。

このように階高を設定することで、レベル設定が同じでも実際は異なるレベルに作図することができます。

この機能を使うことで様々な場面で応用が可能になりますが、まずはその設定方法を解説しましょう。

 

シートの階高設定方法、傍記表示

シート階高を設定する際は、まずシートをダブルクリックして「シート変更」を開きます。

タブに「階情報」があるので、新規条件を作成する際は「新しい階」を選択します。

設定ウィンドウが開いたら階情報を入力します。

「階名」は階高設定の名称になります。一度登録すると他のシートにも同じ条件を選択し登録することができます。

「基準高さ」は施工図を作成する上ですべての基準=0となるレベルからの高さを設定します。

例えば1FL+0を基準とすれば『2FL=1階階高』『3FL=1階階高+2階階高』となります。

GL基準、KBM基準など基準をどこにするかは自由ですが、現場毎に考え方を統一する必要があります。

「傍記用階名」は傍記の設定でレベル基準の表記を「階」にすることで、傍記表記を変更することができます。

全フロアのデータにそれぞれ階高設定を行うのは意外と面倒です。

フロア毎に上階基準が必要なシートにのみ設定する活用方法もあるので、状況に応じて活用しましょう。

 

シート階高設定の活用例

シート階高設定は様々な場面で活用が可能です。

① 衛生配管シートを上階設定 ⇒ 衛生配管図のレベルのみ見下げマイナス表記が可能

② 梁3D登録シートを上階設定 ⇒ 構造設計図の見下げ表記に合わせて作図が可能

③ 外構配管をGL設定 ⇒ 1FLとGL高が異なる場合、ピット図とレベル合成が可能、外構図のみGL表記が可能 

④ 全フロア施工図に階高設定 ⇒ 全フロアデータを合成し立管、上下階の整合チェックが可能

応用次第で意外と便利な機能ですので、是非活用してみてください。

梁傍記表記の設定については下記記事内容も参考にしてみてください。

 

 

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