TFASよくある質問「緑の触れないシートの解除方法」外部リンクシートについて
設備CAD・TFASの機能、操作方法でよくある質問を解説します。
設計図などを開いた際に”中身が触れない状態のシート”があり「シートが編集できない」「シートが表示されない」「設定解除方法がわからない」
といった相談を受けることがあります。
TFASの設定にも寄るのですが、初期設定では緑文字のシートで表示されるもので『外部リンク』の機能が設定されたシートになります。

そもそも『外部リンク』とはどういった機能なのか、そのシートの解除方法、種類などを解説します。
『外部リンク』ってどんな機能?
外部リンクとは、別図面のシートを選択しリンクさせ自動表示させる機能です。
設備設計図の場合だと、「意匠建築図」「図枠」などが外部リンクされているパターンが多くあります。
外部リンクすることで、元図のデータを更新すると自動でリンク先のデータも更新されます。
そのためリンク元図面のフォルダの場所が変わったり、元データを受け取っていない場合などにより
リンクが切れてしまい図面が表示されなくなる場合があります。
リンクが切れた場合、ファイルを開く際に下記のような画面が表示されます。

リンクが切れてしまった場合は、対象シートを選択し「リンク先の変更」でファイル先を選択し再リンクさせることができます。
元データが無い場合は「未解決のまま続行」すると、図面は開きますがリンク先のデータが無い状態となります。
外部リンクはTFASでも設定可能ですが、主にAUTO CADを使って作図される際に設定されることが多いようです。
『外部リンク』シートの設定解除方法
外部リンクされたシートはデータを選択することができません。
※選択できる設定もありますが、こちらは後ほど紹介します
リンク元データを編集することで修正することも可能ですが、リンク自体を解除することで
編集できる通常のシートに変更することが可能です。
まずはリンクされたシートのプロパティを開きます。

タブの「外部リンク」を選択し、右下の「リンク解除」を選択し「OK」を選択します。
外部リンクが解除され、リンクしているデータを編集できるようになります。
もちろんリンクを解除しているため、リンク元のデータを編集しても更新はされなくなってしまうため注意ください。
『外部リンク』の種類
外部リンクには『埋め込み』と『参照』の2種類が設定できます。
参照 | 埋め込み | |
データ容量 | 容量少ない | 複写と同様の容量 |
図面の編集 | 編集不可 | 編集が可能 |
更新 | 図面を開いたときに自動更新 | シートを選択し手動更新 |
データ容量 | 軽い(参照分は容量に加算されない) | 重い(リンクに関係なく容量加算される) |
注意事項 | 参照先が多いとロード時間を要する | 更新すると編集内容が上書きされてしまう |
『参照』の場合シート内データを選択することができませんが、『埋め込み』の場合通常のシートと同じように編集更新が可能になります。
『埋め込み』であればリンク先のファイルがなくてもデータを通常通り開くことができますが、その分データが重くなるデメリットがあります。
『参照』の場合は図面を開くと自動更新しますが、シートプロパティにて「更新を抑止する」にチェックを入れると手動更新に切替が可能です。
建築図の参照先が複数あり図面を開く際にロード時間がかかる場合は「更新を抑止する」と改善すると思います。
リンクを一度解除した場合、戻すには再設定し直す必要があるため、図面管理の方針によって対応を変えましょう。
ちなみに外部リンクは『挿入』⇒『外部リンク』⇒『埋め込み』・『参照』から作成できます。
設定方法は難しくありませんが、リンク時の注意事項などまた別の機会に紹介したいと思います。

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