設備CAD・TFASの便利機能を紹介します。
今回は梁の3Dデータにサイズ・レベルを表示する方法です。
TFASで作図した梁データだけでなく、建築BIMデータで作図された梁にも情報を入力することができます。
作成した梁データのチェック、印刷した施工図のチェックなどにも使えるので是非活用してみてください。
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梁データの表示設定手順
まず初めに基準階高設定を行いましょう。
『建築→マスタ変更→作図設定値』を開いて、「その他」タブを選択します。
ここで「基準階高」の設定を行います。作図している該当フロアの階高で構いません。
これが表示レベルの基準値となります。
※複数フロアを1つのデータで作図している場合や、シートの階高設定を行う場合は場合によっては設定不要です。
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次に、傍記の表示設定を行います。
『建築→傍記→設定』で設定画面を開きます。サイズとレべルの表記条件を設定することができます。
設定で特にレベル表記の設定が複雑ですが、画像2枚目の「上階基準」が最初に設定した建築マスタの階高設定になります。
例えば階高4000・(FL %6)に設定した場合、下図のような表示になります。
「梁上端または梁下端のレベル を 床または上階からの表記」で選択することができます。
「始終点・始点・終点」は梁勾配がある場合のみ関係があります。上画像を参考にしてみてください。
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梁の傍記作図は『建築→傍記』にて『配置』または『一括』で作図が可能です。
『一括』であれば梁の全データを選択し同条件で一括配置することができます。
梁はペイントをするだけで見やすくなります。また表示の仕方は色々工夫できるので一番分かりやすい表記を探してみてください。
設計図から梁データを作成する際、構造設計図に合わせて見下げで作図した方が作図がしやすいです。
また作図した図面をデータ上で確認するのは非常に困難ですが、レベルをマイナスで一括表記すれば第三者によるチェックもしやすくなります。
設備施工図は見上げ作図のため、梁を見下げで作図する場合はシートの階高設定を上階レベルに設定しましょう。
梁データは作図すると施工図作成時に非常に便利ですが、反面登録を間違えてしまうと干渉に気付かないまま作図を進めてしまう恐れがあります。
登録したデータは第三者にて必ずチェックすることが大切です。
そしてデータ上だけでなく印刷できるようにすることで、職人さんの気付きや施工しやすさにも繋がるので、是非活用してみてください。
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